インテルが10月下旬に予定しているプライスカットによるペンティアム3 1GHzの価格は480ドル(現行は669ドル),来年初頭に予定しているその次のプライスカットでも415ドルという噂がある。すでに350ドルとなったAMDアスロンとの差は,限りなく遠い。
AMD社は17日,地球上で最速のプロセッサーを持っていると主張できるの1.2GHzのアスロンプロセッサーと,800MHzのデュロンプロセッサーを発売した。また価格も見直し,1.2GHzアスロンは612ドル,1.1GHzは460ドル,1GHzは350ドル,800MHzデュロンは172ドルだ。AMDは新しいチップアーキテクチャーに移行し,クロックスピード向上に余裕が生まれ,インテルより優位に立っている。
判官びいきでAMDを応援してきた人たちも,あれっ,ちょっと違ってしまっていると実感できる秋の空,という感じですかね(^_^;)。とは云っても,AMDとてハイテク関連企業全体を襲っている株価下落「ドット・バンプ」(過去記事)の被害者となっている。7月に47.5ドルあった株価が今日は17.88ドル,さらに下がりそうな値動き(StockMaser)。俺がなんか悪いことしたかよ,というサンダース会長の声が聞こえてくるようだ(^_^;)。今は第3四半期決算の報告が毎日のように報告されているが,いい業績報告をしても株価は戻らない。ヤフーもそう(ZDIIの記事,StockMaser)。判官びいきの人は今度はこっちを応援することになるインテルは,なんとか持ちこたえた決算となったが(CNET Japanの記事),株価はなったく反応せず(StockMaser)。19日早朝に決算報告を行なうアップルは,如何に?(StockMaser)
製品価格を低くする理由は2つある。ひとつは競争相手を叩くためだけの値下げ(MSのIEが最適な例)。もうひとつは製品サイクルが順調にまわり,計算よりもうまく業績に結びつく算段となったときの値下げだ。AMDのビッグバン的な価格設定は,かなり後者の印象が強く,自動的に前者も兼ねる。インテルとの価格差は,両社が争い始めてから最大のものとなった。はっきりとした差として,価格は非情だ。
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